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官民協働で熟す秋、「無尽蔵プロジェクト」清閑亭で初の成功例/小田原

Filed under: 史跡,政治,文化,観光 — タグ: — フクロウの小耳 @ 2010年10月25日

 市民と行政が役割分担してまちづくりに取り組む小田原市の「無尽蔵プロジェクト」。昨年12月のスタートから10カ月を経て、ひとつの実りを手にしつつある。市は自ら所有する施設の管理・運営をNPO法人に任せ、NPO法人は独自のノウハウを生かした施設の利用策を打ち出す。つまり、行政は懐を痛めずに施設の有効利用と集客が図れ、NPO法人はイベントなどで得た資金でさらなる企画の展開に挑む、いわば“一挙両得”の取り組みだ。その成功例は、国登録有形文化財「清閑亭」で地歩を着々と築いている。

 無尽蔵プロジェクトは、市が「市民参画の推進」を議論する中から生まれた。行政が「市民参画の推進」を目的に実施してきた企画は、資金も人材も「行政丸抱え」になりがちだったという反省が原点にある。財政難の折から、こうした企画は「1年で打ち切り」になる可能性もあり、「そもそも行政単独での事業実施は限界を迎えている」という声もささやかれていた。

 そこで「補助金以外の市民への協力の方法」が検討された。行政が提案し、実施主体となる民間に補助金を交付するのではなく、市の施設の貸与や許認可といった「金のかからない協力」へと転換。民間が稼げば、結果的に「人が集まり、経済効果が生まれ、税収も増える」という考え方だ。こうして(1)市民活力の向上(2)経済の活性化―を掲げる「無尽蔵プロジェクト」が生まれた。

 市は「ウオーキングタウン」「食」「文学」など既に民間が実施している10分野で協力を依頼し、各団体の企画やイベントに同プロジェクトの冠をつけることから始めた。

 例えば「ウオーキングタウン」は、NPO法人小田原まちづくり応援団の手による。市は清閑亭を所有するものの有効利用が図れずにいたため、「ウオーキングタウンの中核施設になるのでは」と清閑亭の管理・運営を任せた。2年間限定の実証実験だ。

 応援団は、清閑亭の一般公開やコンサート、展示会の受け入れなどを矢継ぎ早に企画。館内に喫茶コーナーを設けるなど、市民目線の運営手法で集客と資金の確保を両立させている。音楽や木造建築を手掛ける民間団体とのコラボレーションによる新企画などの相乗効果も生まれており、同プロジェクト初の成功例といえそうだ。

 ただ「行政が民間に事業を丸投げしていいのか」という批判は少なくない。市担当者は「まちづくりの方向性が一致していることが大前提だ」と話す。3カ月に1回、市担当者らを交えた連絡調整会議を開くことで、「お互いの動きを知り、各事業の方向性に齟齬(そご)のないよう努めている」と説明している。

 ◆清閑亭 明治末期から大正初期にかけて、黒田長成侯爵の別荘として建てられた。木造平屋一部2階建て(延べ床面積約340平方メートル)の数寄屋風書院造りで、2008年に市が取得した。敷地は4500平方メートルで、国指定史跡(小田原城三の丸外郭の一部)。
 
官民協働で熟す秋、「無尽蔵プロジェクト」清閑亭で初の成功例/小田原
 
神奈川新聞社

 
 私なんか、この方法はいい考えだと思いますね。行政は金をかけずに何らかのプラスが考えられますからね。民間の方もプラスになれば続けるだろうし。「行政が民間に事業を丸投げしていいのか」というほど目くじら立てずに、もう少し見守ってはいかがでしょう。
 

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