地方紙の楽しい話題を取り上げます


舳倉島を「海の定点」に 北國新聞社調査団が金沢で報告会 継続調査の重要性強調

Filed under: 動物,植物,野鳥 — タグ: — フクロウの小耳 @ 2010年8月29日

 北國新聞社の舳倉島・七ツ島自然環境調査団が2008年から2年にわたって実施した現地調査の成果を紹介する「舳倉島・七ツ島からの手紙」金沢講演会は28日、金沢市の北國新聞交流ホールで約150人が出席して開かれた。調査に携わった各分野の研究者6人が島の現状を伝え、地球環境の変化を観測する「海の定点」として島を位置付け、今後も調査を続けていくべきと強調した。

 藤則雄団長(金大・金沢学院大名誉教授)は、島々の歴史を1500~2000万年前の火山噴火による誕生から説き起こし、気温上昇や漂着物分類のデータを示して島が直面する環境変化に目を向けるよう呼び掛けた。

 田崎和江副団長(金大名誉教授)は、舳倉島で観測された酸性雨がクロマツの枯死をもたらしていることなどを報告し「環境汚染に国境はない」と指摘。一方、調査で発見した汚染物質を吸収する珪(けい)藻(そう)を紹介し、応用の可能性を示した。

 髙木政喜県自然史センター常務理事は、県内唯一のエゾツルキンバイ群落など貴重な種を守るためには、外来種の侵入抑制やメダケなどの定期的な伐採を行う必要があると提案し、富沢章県ふれあい昆虫館長は外来昆虫が島へやって来るさまざまな経路を紹介した。

 日本野鳥の会石川の矢田新平代表は、野鳥約350種が観察できる舳倉島の環境を守るために実施した野良猫の繁殖抑制の取り組みを報告。水野昭憲県立自然史資料館長は七ツ島の生態系を乱すカイウサギの駆除徹底を唱えた。

 引き続き、舳倉島の海女と風景を収めた国連大学メディアスタジオの映像作品「磯笛の聞こえる海」が上映され、副団長の米田満本社論説委員が閉会あいさつした。

 夏休みとあって会場には小中学生の姿も見られた。金沢市科学財団の中学校子どもサイエンスクラブの活動で11日に舳倉島を訪れた清泉中2年の柴田謹宏さん(13)は「遠い国から流れ着く漂着物の話が印象的だった。いろんな話を聞き、もう一度舳倉島を訪れてみたいと思った」と話した。
 
舳倉島を「海の定点」に 北國新聞社調査団が金沢で報告会 継続調査の重要性強調
 
北国新聞

 
 日本海の小さな島にも色々な問題と、大切な事が詰まっているんですね。バーダーには憧れの舳倉島ですからね。大切にしていただきたいです。
 

 ランキングはどのくらいかな?  にほんブログ村 地域生活(街) その他ブログ 全国地域情報へ

植物図の達人 金大・梅林助手 国内大学で唯一の専門家 葉脈まで精緻に

Filed under: 教育,植物 — タグ: — フクロウの小耳 @ 2010年1月12日

植物図の達人 金大・梅林助手 国内大学で唯一の専門家 葉脈まで精緻に
 
 金大に国内の大学でただ一人の「図工」がいるそうだ。図画工作ではなく、「図」の職人である。描くのは植物の図で、よくある植物画とは似て非なるものだという。その植物図工、梅林正芳さん(59)を訪ねて角間の金大研究室に入ると、精緻(せいち)を極める無数の植物図があった。
 梅林さんは金大理工学域自然システム学系の助手。愛知県出身で名城大農学部農学科を卒業後、植物分類学の研究者を志して京大大学院の門をたたいた。入学はかなわなかったが、論文につけた植物のスケッチが教授の目に止まった。「植物図工を探している出版社がある。やってみんか」。植物図工人生が始まった。
 植物図は、いわゆる植物画とは違うそうだ。欠かせないのが顕微鏡。1ミリを10センチに拡大し、葉脈や根毛の一本一本をしっかりととらえて描く。研究者が伝えたい情報を際立たせるため、本来の姿を強調したり省略したり。写真にはない利点がある。
 植物図工の道に入った梅林さんだったが、はじめは「この草はブリキでできているのか」などと編集者から駄目を出されてばかり。それでも描くしかなかった。
 転機が訪れたのは1992(平成4)年。金大で植物の根の図説を製作していた清水建美名誉教授からお呼びが掛かった。梅林さんは金大に入り、学生に植物の描き方を教える傍ら、全国から舞い込んでくる仕事をこなしてきた。
 大学の植物図工は、どうして梅林さんだけになったのか。日本植物分類学会の戸部博会長(京大大学院教授)によると、1970年代まで、植物分類学の講義では植物図が必ずといっていいほど使われ、こうした講義のある大学には図工がいた。しかし、一枚の絵は簡単に複製、転用できるようになり、図工が新たに描く機会は減った。
 梅林さんは残った。戸部会長が言うには「研究者の狙いをくみ取り、微細な構造をとらえた図を描く。誰にもまねできない」。梅林さんの技は、日本の植物分類学には欠かせないのだ。
 梅林さんが退官する5年後には日本の大学から植物図工が姿を消すことになるが、技は金沢に残る。梅林さんは3年前から金沢市西町の金大サテライト・プラザで植物図の教室を開き、約20人の生徒に技を伝えている。植物図工としての実績と、こうした活動が認められ、昨年12月には松下幸之助花の万博記念奨励賞受賞が決まった。
 「よく観察すると、見えなかったものが見えてくる。きっと植物に興味が持てる。その楽しさを伝えたい。器用じゃないから、これしかできない」。ミクロを描く達人の仕事は、まだまだ続きそうだ。(林あゆみ)
 
北国新聞

 
 実際の図が載っていないのでどんなものなのかはっきりとはしませんが、植物図鑑の絵とは違うんだろうな。是非見てみたい。
 

 ランキングはどのくらいかな?  にほんブログ村 地域生活(街) その他ブログ 全国地域情報へ